EPLAN Smart Mounting

EPLAN Smart Mounting: 制御盤の製造でもっとデジタルデータの活用を!

SPS(ドイツの展示会:Smart Production Solutions)で初公開 EPLAN Smart Mounting

制御盤の製造では、短納期対応や熟練作業者の減少、コミュニケーション上の齟齬などが日常的に発生しま す。こうした問題を電気設計CAD EPLANは解決のお手伝いをします。新しいEPLAN Smart Mounting(スマー ト マウンティング)ソフトウェアが、非常に効率的な方法で制御盤の組立てをサポートします。

Smart Mountingは、組み立て作業者に対して、DINレールからケーブルダクト、電気部品までその取付けをステッ プごとにガイドしながら、どの部品をどこに取付けるのかを指示します。3D表示に対応していますので、経 験の浅い作業者でも部品をどこに取付けるべきかを正確に把握できます。さらにEPLAN Smart Wiringと組み 合わせれば、ケーブルの取り回しも正確に表示可能になります。

2022年11月8日、ドイツ・モーンハイム発―制御盤の製造現場は、短納期対応への要求や熟練作業者の不足 といった問題に常にさらされています。そこでEPLANは新しく EPLAN Smart Mountingを開発しました。

SPS 2022で初めて公開したこの新ソフトウェアは、制御盤の全組立て工程をガイドします。制御盤や取付パネル の全ての部品について、組立て・取付けを支援するのです。3D表示をサポートしており、一目でわかりやす く作業方法が表示されるので、作業者は部品をどこに取付けるべきかをすぐに把握できます。

また EPLAN Smart Mountingは、全ての作業工程をリストとして提示します。たとえばDINレールの取付けから始まり、 ケーブルダクト、そして最後は補助スイッチやタイミングリレーを取り付けるといった作業のリストです。 ブラウザベースのアプリケーションであるため、インストールは一切必要ありません。たとえばタブレット やパソコンなどから作業現場で直接利用できます。

組立が容易に、しかもミスなく

EPLAN Pro Panelのデジタルツインからは、寸法や位置、取付け穴のほか、各部品の固定方法など関連する 情報が得られます。また作業者は、部品に関するコメントを EPLAN Smart Mountingに直接書き込んで、それ を設計部門に送り返すことができます。そのため、回路図や制御盤組立図に関するドキュメントが常に最新 に保たれ、現場要望を電話や紙等ではなく、デジタル情報で共有できます。

実用的なメリットとして、プロジェクトの変更を素早く製造工程に反映できるようになりました。たとえば、 別のモータ用サーキットブレーカやコンタクタを追加するように仕様が変更になった場合。これに対する生 産指示を更新し、新しいプロジェクトとしてSmart Mountingと同期が可能です。

更新されたプロジェクトを 使えば、EPLAN Smart Mountingで、どこの部品を取り外して、どの部品を追加すべきかを正確に表示します。以前のように図面を突き合わせて比較するといった面倒な作業を行う必要はありません。作業時間の節約に なるとともに、正確な作業を確実に行えます。たとえ不明な点があっても、EPLAN Smart Mountingから図面 に直接アクセスして調べることが可能です。


生産管理者はもっとよく全体を把握して、より柔軟に対応できる

大きなサポートが得られるのは制御盤の組み立て作業者だけではありません。生産管理者にとっても、生産 状況の全体を把握可能になり、柔軟性が増します。管理システムとして、緑色なら完了、赤色なら未完了な どと各部品の組立の進捗が表示されます。作業の進捗がデジタルで明確に可視化できるので、既に開始して いた作業指示を、簡単に別の作業者に引き継がせることができます。人員を様々な生産工程に柔軟に振り分けて活用することも可能になります。


組立てと配線の連携を強化

プロセスは組立てだけでは終わりません。EPLAN Pro Panelの情報は配線作業にも活用できます。つまり、EPLAN Smart Wiringを使えば、制御盤の配線作業もデジタルデータを活用し、作業者をサポートします。

EPLAN Smart MountingEPLAN Smart Wiringは、どちらもEPLAN Pro Panelの設計データを参照しています。 製造現場に至るまでEPLAN Pro Panelの最新の設計データを共有、活用する事で、全工程を通じたデータの 一貫性を最大限に保証します。また同ソフトウェアは、Rittal社のWire Terminal WTなど一般的な全自動ケー ブルアセンブリ装置に対応しています。もちろん既製品のケーブルも利用可能です。こうしたソリューショ ンの狙いは、初期の設計開発段階から製造にいたるまで、できるだけ多くの部分を最高度に自動化し、同時 に最大限の品質を保証することです。