AI主導の産業オートメーション

AIは、産業自動化やFAを含む将来のエンジニアリングに革命をもたらすでしょう。EPLANでは、この発展をサポートするだけでなく、パートナー企業とともに積極的に未来を形づくっています。弊社ではすでにこれらの技術を駆使し、技術的に進んでいるだけでなく、お客様に具体的な利点を提供するソリューションの開発を進めています。

産業自動化やFAの未来は、人と機械、技術力とイノベーションのコラボレーションによって築かれます。

EPLANのAIに対するアプローチ

弊社の目標は、電気設計者が、エンジニアリングに不可欠な創造性、専門知識、問題解決能力を維持しながら、それぞれのニーズに合わせて適応する、AIベースのソリューションを活用できるようにすることです。これらの技術を開発することは容易ではありません。高度な専門知識と、お客様の環境に対する正確な理解が必要です。しかし、これこそがEPLANの得意とするところです。

長年にわたり、私たちはエンジニアの皆様を、日々の業務を効率化し、簡素化するための革新的なソリューション、データ、そして手法でサポートすることに注力してきました。AIは、この取り組みをさらに一歩進め、手作業を減らし、反復的なプロセスを自動化し、エンジニアリングワークフローをこれまで以上に効率化するツールを開発することを可能にします。

私たちは、AIの倫理的かつ透明性の高い開発と利用にコミットしており、複数のセキュリティ基準と認証（トラストセンター）を満たしています。

「AIシステム同士が相互接続できれば、横断的にも独立的にも、お客様にとってのメリットを新しいレベルに引き上げることができます。例えば自動化技術では、コストのかかる設計や計画工数の短縮など、かなりの効率化が期待できます。AI支援ツールにより、開発者はさまざまなシナリオをわずか数分でシミュレーションすることができ、工数の節約になるだけでなく、結果の質も一貫して大幅に向上させます。」

Sebastian Seitz, CEO of EPLAN

「AIリーダーシップとソフトウェアの専門知識に深い業界知識をかけ合わせることで、製造業は新たな成長と国際競争力を得ることができます。将来は、特にプラントの計画、設計、エンジニアリングにおいてAIが推進力となるでしょう。Eplanとリタールは、AIを通じて産業オートメーションを開拓し、前進させ、AIが機械、電気、プロセス、プラントエンジニアリングの未来をどのように改善するかを示します」

Professor Niko Mohr, Member of the Executive Board of the Friedhelm Loh Group and CEO of Rittal International and Rittal Software Systems

産業自動化・FAの未来を切り拓く、AIの専門知識

当社は、エンジニアリングにおける自動化のためのデータに基づいた拡張性の高い解決策を開発する、経験豊富な人工知能専門家の強力なチームに支えられています。

2018年以来、弊社のAIDA（人工知能およびデータ分析）部門は、エンジニアリングデータの分析と検証、機械学習、そして自動化技術のためのエンジニアリング解決策における人工知能モデルの利用に取り組んできました。また、生成的人工知能システムの高度な可能性についても集中的に研究しています。

技術的に進んでいるだけでなく、お客様に具体的な利点を提供する解決策を開発を進めております。

AIにはデータが必要

AIを使用するとしても、自動化の基本は、高品質で信頼性の高いデータです。

電気設計におけるAIの活用は、一貫性のあるデータなしには実現不可能です。この課題は、Eplanが数年前に発表した、Eplan Data Standart（EDS）と呼ばれる部品データの品質規格に準拠した部品を使用することでクリアされています。これに準拠した部品データを部品メーカーと共に提供することで、電気設計におけるAIの推進をサポートしていきます。現在、Eplan Data Portalには、400万件以上のデータが登録されています。

AIを使用するとしても、自動化の基本は、高品質で信頼性の高いデータです。

EPLAN AIの活用事例

SPS 2024では、AIベースの知識獲得-AI Copilot、自動3D制御盤レイアウト設計、AIを使った品質管理など、特定のトピックに関する当社の取り組みを初めて紹介しました。

ハノーバーメッセで、EPLANはMicrosoft Azure Open AI Serviceを活用し、マウンティングプレートレイアウトの自動生成など、実際のプロジェクト事例を通じてAIの力を紹介しました。ケーブルダクト、DINレール、その他の部品だけでなく、適切な制御盤の選択もプロセスの一部です。AIを使い、ボタンを押すだけで適切なレイアウトを生成し、ユーザーはどの制御盤がプロジェクトに適しているかを知ることができます。

これらの技術を使うことで、EPLANは、計画と設計にかかる時間を最大40％削減できる可能性があると想定しています。

産業自動化・FAにおけるAIの未来について、議論をリードしていきます

Sebastian Seitzは、ミュンヘンで開催されたDLD Conference 2025のパネルディスカッション「The AI Frontier 」において、人工知能が産業自動化をどのように再形成するかについて議論しました。ディスカッションでは、複雑なプロセスの簡素化、エンジニアリングワークフローの加速、インテリジェントでユーザーフレンドリーなオートメーションソリューションの開発に焦点が当てられました。

長期的なEPLANの焦点は、人間と人工知能を組み合わせた強力な協調知能を開発することです。